ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は10月27日、エウロヒオ・デルピノ石油相兼国営石油会社PDVSA(ペデベサ)社長と共にスリア州都マラカイボで、「2016~25年PDVSA社会主義戦略計画」を発表した。
9万7000人の同社労働者から寄せられた9万7472の提案から選ばれた466案も、「計画」に盛り込まれている。大統領は、労働者福利第一主義でPDVSAの効率化を推進する、と述べた。
デルピノ石油相は「計画」の目的について、地方開発と国家経済の機動化、市場多角化強化と地域エネルギー統合、効率最大化による操業、操業に伴う環境保全、日常労働での社会主義的価値・原則の新たな推進、を挙げた。
だが、具体的な方策や数値目標は明かさなかった。超重質油の希釈は、課題の一つ。
大統領は、米南方軍のジョン・ケリー司令官が最近テレビ番組で、ベネスエラの「問題点」を列挙し、「国連や米州諸国機構(OEA)などからの要請があれば軍事介入行動も辞さない」旨の発言をしたことを取り上げ、糾弾した。大統領は前日、「クーデターの陰謀がある」と警鐘を鳴らしている。
マラカイボでは27日、第3回南米石油ガス会議が開かれた。