☆★☆ベネズエラの野党連合「民主連合会議(MUD)」の統一大統領候補に2月12日、39歳のミランダ州知事エンリケ・カプリレス=ラドンスキが決まった。この日の予備選挙で、他の4候補を引き離して当選した。予備選挙による統一候補選出は、ベネズエラでは初めて。
10月7日実施の次期大統領選挙で、ベネズエラ統一社会党(PSUV)の現職ウーゴ・チャベスとの一騎打ちに臨む。チャベス大統領は世論調査で50~60%の支持を得ている。
カプリレスは独身の弁護士で、キリスト教民主主義の政治運動「プリメロ・フスティシア(公正第一)」を率いる。ユダヤ系ポーランド人の血を引く。
この国の有権者総数は1800万人だが、予備選挙には290万人(16%)が参加。カプリレスは180万票(64%)を獲得した。
ブラジルのルイス・ルーラ前大統領の「中道左翼路線」を自称する。チャベスと正面から対決せずに、チャベスの改革政策の一部を取り入れつつ、チャベス支持に懐疑的な層を取り込む戦略とされる。
チャベスは野党統一候補が決まると、「ヤンキー(米政府)の候補だ。テクノクラートの言いなりだ」と批判した。