南部共同市場(メルコスール)加盟5カ国は7月28日カラカスで外相会議を開き、同市で29日予定されている第46回首脳会議の議題を定めた。協賛国で加盟手続きのため国内法整備中のボリビアの正式加盟支持、メルコスールの制度的強化などを議題として決めた。
議長を務めたベネスエラのエリーアス・ハウーア外相は、メルコスールはラ米で最も堅固な多国間組織だ、と強調した。
首脳会議には、ブラジル、アルヘンティーナ、ウルグアイ、パラグアイ、ベネスエラの5加盟国とボリビアの大統領が出席する。協賛国チレのミチェル・バチェレー大統領は、教育・保健予算確保のため82億ドル増収を図る税制改革法案をめぐる国会対策を理由に出席を取りやめた。
28日は故ウーゴ・チャベス大統領の生誕60年記念日で、生地のバリーナス州サバネータでは「ウーゴ・チャベス広場」の開場式が催された。ロシアが100万ドルの資金を援助し、建設した。
式典には、ニコラース・マドゥーロ大統領、チャベスの遺族、ディオスダード・カベージョ国会議長、ロシア大使らが出席した。
この日カラカスには、開催中のベネスエラ統一社会党(PSUV)大会に出席するクーバ共産党代表団が到着した。ミゲル・ディアスカネル第1副議長を団長に、ブルーノ・ロドリゲス外相、ホセラモーン・マチャード思想局長らが加わっている。
一方、メルコスール首脳や各国革新政党代表らがカラカスに集まりつつある28日、国際航空輸送協会(IATA)はマドゥーロ大統領宛てに、IATA加盟24航空会社への負債総額41億ドルを早急に支払うよう要請した。
ベネスエラ政府は、外国航空会社に対し航空切符をベネスエラ通貨ボリーバルで支払うよう義務付け、後にドルに換算して各社に支払うことにしている。だが外貨不足により、政府は4億2400万ドルしか支払っていない。このため各社は、カラカス便を減らしたり運航停止にしたりして抗議してきた。