ウラディーミル・プーチン露大統領は7月11日ハバナ入りし、ラウール・カストロ議長と会談、「両国は関係発展のための新しい条件を生み出しつつある。ロシアは、米国による不法な経済封鎖をクーバが克服すべく支援する」と強調した。
カストロ議長は、「プーチン大統領が2000年に登場して以来、世界は多極化に向かった」と露大統領を持ち上げ、ロシアによるソ連時代の債務の9割に当たる350億ドルの帳消しと残る35億ドルのクーバ開発投資に感謝した。
両首脳は、「宇宙空間への兵器配備」、「情報の国際安全保障」などを謳う共同声明を発表した。
両国外相は、金属・医学・薬品・生物工学、油田開発、発電、照明灯生産、保健、文化、災害救援、マリエル経済特区、国際貨物空港建設などに関する協力協定に調印した。
プーチンは首脳会談で、衛星通信地上局建設に関心を示した。これは、米国の電波を傍受することと関連する。
露大統領は首脳会談に先立ち、フィデル・カストロ前議長と1時間に亘って、2国間関係、国際情勢などについて会談した。
大統領は、この後、アルヘンティーナとブラジルを訪問する。