イランのムハマド・ザリフ外相がラ米諸国を歴訪する。8月21日ハバナに到着、ブルーノ・ロドリゲス外相らと会談する。外相にはイラン政府高官、財界人ら60人が同行する。
ザリフはクーバの後、ニカラグア、エクアドール、チレ、ボリビア、ベネスエラを訪れる。イランのアフマディネジャド前政権期にはベネスエラとの関係が特に緊密だったが、現政権はラ米外交を構築し直そうとしている。
米アメリカン航空(AA)は19日、クーバ政府から州56便運航を認可されたと発表した。マイアミと、シエンフエゴス、カマグエイ、オルギン、サンタクラーラ、バラデーロの5市を結ぶ便。9月7日に運航を開始する。
また米ジェットブルー航空は8月31日、フロリダ州とサンタクラーラを結ぶ便を運航する。同社およびAAは、ハバナ便就航はまだ認可されていないと明らかにした。
一方、反体制派組織「反全体主義連合戦線」(FANTU)代表ギジェルモ・ファリーニャス(54)は、7月20日から断食ストライキを続けていたが18日、体調悪化のため、サンタクラーラで入院、手当てを受けた。
ファリーニャスは政府に、反体制派および自営業者への「迫害」に抗議してスト入りした。最近、自営業者が検査官に咎められ、営業免許を剥奪されたり、商品を押収されるのが目立っているという。
スト支援者は、営業免許発給に際しては贈収賄があり、押収された商品が検査官に私される例がある、と指摘している。自営業は、経済改革を進めるラウール・カストロ政権の目玉政策。余剰人員の多い国家公務員を大量に減らし国営部門の軽減化を図るため、自営業や農業への転出が奨励されてきた。
だが「検査官による取締り強化」は政策の逆行。その原因や理由は今一つ定かでない。