★☆★グアテマラの法廷は3月12日、大量虐殺に関与した退役軍人ペドロ・ピメンテル(54)に禁錮6060年の実刑判決を言い渡した。事実上の終身刑。
☆内戦中の1982年12月6~8日、北部のペテーン県ドス・エレス村で、村人201人が殺害された。軍部の手先だった「市民自衛巡視隊(PAC=パック)」とともに、この虐殺に関与した他の元軍人4人は昨年8月、それぞれに6060年の禁錮刑が言い渡されている。
★「6060年」は、次のように計算されている。殺人1件30年、201人で6030年。これに人道犯罪による刑罰30年を加えて6060年となる。
☆ピメンテルは米国に逃亡していたが、昨年7月、身柄をグアテマラに引き渡されていた。同じ事件に関与した元軍人12人は依然、逃亡中。
★この虐殺事件は、内戦中最悪の時期とされるエフライン・リオス=モント将軍の軍政期(1982~83年)に起きた。退役した同将軍は今月1日、免罪特権を剥奪され、裁かれる見込み。
☆「真実委員会」の調べでは、1960~96年の内戦中大量虐殺事件669件が起きた。うち626件は軍部の犯行だった。