2012年3月25日日曜日

チャベス大統領がハバナで放射線治療

▼▽▼ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領(57)は3月24日、腰部の癌腫瘍除去手術後の放射線治療のためハバナに到着。ホセ・マルティ空港で、ラウール・カストロ国家評議会議長(80)の出迎えを受けた。

▽チャベスは、昨年6月ハバナで手術した部位に癌が再発したため2月26日、腫瘍の除去手術を受け、16日3週間ぶりにカラカスに戻ったばかりだった。

▼放射線治療はハバナ市内の外科医療調査センター(CIMEQ=シメック)で施されるが、4~5週間を要するという。ただし、何回かに分けて断続的に実施されるため、チャベスは、25日からの今回最初の治療が終わったらベネズエラに帰国すると表明している。

▽チャベスの病状は、10月7日の次期大統領選挙との関連で内外で注目されている。野党は先月、初めて統一候補を予備選挙で決め、14年ぶりの政権奪取を目指している。

▼統一候補は右翼のエンリケ・カプリレス(39、ミランダ州知事)。22日に公表された最新の支持率調査では、4選を目指すチャベス46%、カプリレス45%、未定9%で、両者は接近している。

▽この左右の一騎討ちは激戦になる公算が大きいが、チェベスの治療が長引いたり、新たな再発があったりすれば、野党候補が有利になるのは否めなくなる。