コスタ・リーカ(CR)政府は7月22日、ニカラグアがCR領海内での油田開発を目指し、探査権を外国企業に与えようとしているとして、ニカラグア政府に正式に抗議した。
ニカラグアは、太平洋岸とカリブ海岸の沖合計4000平方kmの海域で油田開発を目論んでいるが、うち太平洋岸18鉱区、カリブ海岸55鉱区がCR領海を侵犯しているという。
ニカラグア政府は、海洋主権を行使しているまでだ、との立場を通している。
一方、ニカラグア軍司令官フリセサル・アビレースは23日、カリブ海の領海7000平方kmをコロンビアから引き渡された昨年11月の国際司法裁判所の裁定は不変だ、と強調した。
コロンビア政府は、英ヴォルテラ・フィエッタパー社を雇って同裁定の代案を策定しようとしている。この代案を国際司法裁に提示する方針。アビレース司令官は、そのようなコロンビア政府の動きを牽制したもの。