2013年10月31日木曜日

もうひとりのケネディ狙撃者は亡命キューバ人ディアス


 来月(11月22日)は、ジョン・ケネディ米大統領暗殺50周年。このほど米人作家アンソニー・サマーズは、米タブロイド紙ナショナルエンクワイアーに、ケネディを狙撃したリー・オズワルドの他のもう一人の人物を、反カストロ派亡命キューバ人エルミニオ・ディアス(1923~66)だと明らかにした。

 ディアスは、キューバ・カリブ海岸ヒロン浜へのCIA上陸作戦(1961年4月)の失敗をケネディの責任と捉え、ケネディを憎んでいた。

 66年に当時のキューバ大統領オスワルド・ドルティコスを暗殺しようとハバナに上陸を謀り、制圧され死亡した。この時フロリダからキューバに渡るヨットの中で、暗殺作戦の指揮者トニー・クエスタに、ケネディ狙撃を打ち明けた。

 その後、クエスタから複雑な経路を辿って、ディアスの告白はサマーズに届く。既に、暗殺一味は、キューバ革命で利権を失った米国とキューバのマフィア関係者だと大方判明している。今回「もう一人の狙撃者」が特定されたことになる。

 キューバ当局は、狙撃者について、オズワルド、ディアスの他に米人3人がいると見ているようだ。
 
 サマーズは98年に『ノット・イン・ユア・ライフタイム』というケネディ暗殺に関する本を出しており、このほど改訂版に「新事実」を盛り込むことになった。