メキシコ市中心部の憲法広場(ソカロ)に11月20日、大学生ら若者を中心に3万人が集結し、大統領政庁に向かって、「43人を生きて返せ」と訴え、併せて大統領辞任を要求した。
43人とは、9月23日に警官に拉致され、麻薬マフィアの殺し屋に殺害されたとされるゲレロ州内の師範学校生。抗議行動には43人の親や家族も参加した。
エンリケ・ペニャ=ニエト大統領は、43人事件を依然解決できないことや、企業の協力で豪邸を建てた事実が暴露されたことから支持率が急速に落ちている。
この日、ゲレロ州、北部のチウアウア州など7州でも抗議行動があった。