アンデス山脈上空の大気汚染を調査しているペルーの科学者チームは、極寒の標高5000mの高度での飛行を可能にするドローン用電池の開発に成功、これを備えたドローンが観測活動で活躍している。
フランシスコ・クエージャル教授らのチームが開発した電池を搭載したドローンは、強風、雨雪にも耐えて20分は高度飛行ができる。超軽量のセンサーを搭載、アンデス山頂上空で窒素2酸化物、硫黄2酸化物、一酸化炭素、硫黄、オゾンなどの分量を観測している。
ペルー北部のカハマルカ近郊にあるヤナコチャ金山(標高4200m)上空の汚染度、クスコ近郊のスユ・パリーナ氷河(5100m)の後退状況などの調査も済ませている。
ウビーナス火山(5600m)の噴火状況観測への出動にも期待されているが、高度が高く、火口上空を飛行する危険が伴うため、検討中だ。
何かと話題になっているドローンがアンデス山脈上空を観測飛行するとは、せせこましい某国のドローン状況と大きく異なって、何と雄大なことか!