2012年1月12日木曜日

キューバとイランが「核平和利用権」強調

▼▽▼ラ米歴訪中のマハムード・アフマディネジャド大統領は1月11日昼過ぎ、ニカラグアの首都マナグアからキューバの首都ハバナに到着した。空港では、エステバン・ラソ国家評議会副議長の出迎えを受けた。

    革命宮殿(政府政庁)でのラウール・カストロ国家評議会議長との首脳会談後、共同声明を発表した。双方は声明で、「平和防衛、国際法、国連憲章原則、および核エネルギー平和利用の万国平等の権利に則る」ことを確認した。

    大統領は、ハバナ大学で政治学博士の名誉称号を授与された。その記念演説で、「西側強大諸国の傲慢さと覇権主義」を激しく非難した。

    また、「資本主義は失敗し衰退しつつあり、袋小路に陥った」と前置きし、「論理がなくなると、殺し破壊するため武器を取る。米政府には隣人愛が欠けている」と米国を批判した。

    さらに、「全人類に敬意を払う新秩序、新視座、正義に基づく新思考が必要だ」と指摘し、「我々が新秩序を構築しなければ、奴隷の主人および資本主義者の後継者が我々に別の新秩序を押し付けてくることになる」と警鐘を鳴らした。

    大統領は、ラウール議長との会談に先立ち、フィデル・カストロ前議長とも会談した。大統領は06年9月、ハバナでの非同盟諸国首脳会議の折、病気療養中だったフィデルと会談している。

    大統領は12日、4番目の訪問国エクアドールに向かった。出発に先立ち、前日の会談でフィデル、ラウールと多くの点で意見の一致をみたと語った。空港では、ラウールが見送った。