▼▼▼腰部の癌と闘っているベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は2月21日、「近くハバナで手術を受ける」と明らかにした。週末にもハバナに向かう公算が大きい。
▽国営テレビ(TVT)による電話インタビューで語ったもので、「昨年6月ハバナで手術した部位に2センチぐらいの傷が見つかった」ためという。
▽「それが悪性か良性かわからないが、手術を受けることになった。悪性ならば、また放射線治療を受けなければならなくなり、活動が妨げられることになる」と述べ、公務に支障を来す可能性を示唆した。
▽一方、コロンビアの専門医師は同国のエル・ティエンポ紙に対し20日、「チャベスは、癌の腫瘍が大きかったため化学療法と放射線治療を併せて受けた。術後、体が膨張したように見えたのは、ステロイドを採ったためだろう」と、これまでの経過を分析してみせた。
▽そのうえで、「新たな傷の発生自体は転移を意味しない。だが手術は範囲が拡がる可能性があり、膀胱にまで及ぶかもしれない」と語った。
▽ベネズエラでは10月7日に次期大統領選挙が予定されており、チャベスと右翼エンリケ・カプリレスの左右一騎討ちとなることが決まっている。
▽チャベスの新たな手術は、長期政権を目指すチャベス陣営の頭上に暗雲が立ち込めることを意味する。