南米諸国連合(ウナスール)は4月18日夜から19日未明にかけて、リマのペルー大統領政庁で特別首脳会議を開き、ベネズエラ情勢について協議した。
議長国ペルーのオヤンタ・ウマーラ大統領は、①14日に大統領選挙を実施したベネズエラ人民を称賛②ニコラース・マドゥーロ当選を祝福③ベネズエラ全当事者にCNE発表の選挙結果尊重を呼び掛け④CNEの全票検証決定を支持⑤暴力停止を呼びかけ、ウナスール委員会が選挙後の暴力事件を調査――の5項目の共同声明を発表した。これでウナスールは、正式にマドゥーロ当選を承認したことになる。
「CNEの全票検証決定」とは、カプリレス陣営の野党連合が17日、CNEに対し検証を申し入れたのを受けて、CNEが18日「暴力事件を鎮めるため」として決定したもの。
首脳会議にはペルー、亜国、ブラジル、ウルグアイ、チリ、ボリビア、コロンビアの大統領、マドゥーロVEN次期大統領、エクアドール次期副大統領らが出席した。スリナムとガイアナの首脳は欠席した。パラグアイは加盟資格停止処分中で不参加。
マドゥーロは19日の就任式出席準備のため、直ちに帰国の途に就いた。他の首脳たちは就任式前にカラカス入りする予定。
【ベネズエラの選挙では、電子投票する際、証拠となる紙の票が投票機から出、投票箱に入れられる。選挙法では投票総数の54%の紙票と電子投票の結果を照合すればよいことになっているが、カプリレス派が全票検証を要求したため、CNEは残る46%の検証に18日着手することにした。1日平均400投票箱を検証し、約1カ月かかる見通し。】