2013年4月26日金曜日

ボリビアが「海への出口」問題で提訴


ボリビア政府は4月24日、国際司法裁判所に「海への出口」問題で提訴した。「チリ政府は、合意に至るための交渉に応じる義務がある」との判断を仰ぐため。

ボリビアは1879年の「太平洋戦争」でチリに敗れ、広大な海岸領土を失った。現在の両国国境線は1904年の「平和友好条約」で定められた。だがボリビアは異議を唱え、「海への回廊」の領土と、その先の領海の獲得と主権を求め続けてきた。海岸領土回復は、ボリビア人の悲願となっている。

1975年に当時のピノチェー軍政大統領は、ボリビアのバンセル軍政大統領と会談し、チリ北端のアリーカ市の「北側」の回廊を提示した。だがバンセルは、地理的位置を示さなかった。

一方、チリのセバスティアン・ピニェーラ大統領は24日、ボリビアの提訴を受けて、「チリが主権を譲渡すことはない」と語った。