ベネズエラのニコラース・マドゥーロ新大統領(50)が4月19日就任した。国会での就任式でマドゥーロは、ディオスダード・カベージョ国会議長に向かって、「神と解放者シモン・ボリーバルの思い出と、ウーゴ・チャベス司令官の永遠の思い出に宣誓する」と、大統領職務を全うすることを誓った。
大統領肩章は、チャベスの娘マリーア=ガブリエーラとカベージョがマドゥーロの肩にかけた。
政権側国会議員97人、全閣僚、支持者代表、家族らとともに、外国要人が出席した。ラ米からは、この日未明までリマでの南米諸国連合(ウナスール)首脳会議に出席していた亜国、ブラジル、ウルグアイ、ボリビア、ペルー、コロンビアの大統領のほか、キューバ議長、ニカラグア、ホンジュラス、ハイチ、ラ・ドミニカーナ(ドミニカ共和国)の大統領が出席した。
イランのマハムード・アハマディネジャド大統領、中国、ロシアの要人らも出席した。
国会周辺の通りは、赤いシャツを着たチャビスタ数十万人が埋め尽くした。野党議員は68人全員がボイコットし、カプリレス支持派は首都各地でフライパンを叩くなどして気勢を挙げた。
この日は、1810年に独立戦争開始を告げた「独立宣言の203周年記念日。新大統領は、国軍行進の先頭に立った。チャベス無き後の「チャベス派大統領」の時代が始まった。