ボリビアのエボ・モラレス大統領は「国際労働者の日(メイデイ)」の5月1日ラパスで、結集した労働者を前に、「ボリビア人民と政府に対する陰謀」を理由に、米国際開発局(USAID)をボリビアから追放すると発表した。
これに対し米国務省は、「根拠がない」と反論した。同開発局は昨年、ボリビアに2670万ドルの資金を援助した。米国人職員9人と、ボリビア人職員37人がいる。
大統領はメイデイ行事終了後、ジョン・ケリー米国防長官が4月「ラ米は米国の裏庭」と発言した事実を踏まえ、「追放は、この発言への報復措置だ。米国の援助政策には覇権と介入の発想がある」と強調した。
ダビー・チョケウアンカ外相は、米臨時代理大使を呼び、開発局の活動を終わらせるよう通告した。