パラグアイで、ストロエスネル軍事独裁時代(1954~89)に殺害された人々の遺体の身元確認調査が始まった。
国家「軍事独裁失踪者捜索・調査」チームが5月16日明らかにしたもので、今回の調査対象は、首都アスンシオンの警察施設内の地中から09年以降発見された15遺体など計23体。亜国の法人類学チームが作業を担当している。
パラグアイの「真実・正義委員会」の調べでは、同軍政期に59人が密かに処刑され、336人が強制失踪させられた。殺害・失踪に関与した軍・警察要員ら容疑者は695人で、これまでに断罪されたのは4人だけ。