ウルグアイのホセ・ムヒーカ大統領は3月31日モンテビデオで、「世界中がクーバへの経済封鎖の破棄を米政府に求めている時に、米政府はベネスエラへの制裁の可能性を口にしている」と米政府を批判し、「ベネスエラを尊重すべきだ」と述べた。
ムヒーカはまた、「米国は歴史を全く学んでいないのだろうか。ベネスエラとラ米は敬意を払われなければならない」と語った。さらに、「我々は自分たちの歴史をつくっている。良かろうが悪かろうが、我々の歴史なのだ。このことが理解されないとしたら最悪だ」と強調し、米国の対ラ米姿勢を批判した。
一方、ベネスエラのエリーアス・ハウーア外相は31日、同国民放テレビ局によるインタビューで、「ベネスエラに問題が存在するが、それは米国が資金を融資しているからだ。この事実は証明されている」と述べ、米政府の干渉を非難した。「米国は、ベネスエラが紛争の中に沈んでしまうのを望んでいる」とも指摘した。
外相は3月下旬カラカスを訪れベネスエラ各界から事情聴取した南米諸国連合(ウナスール)外相団について、「外相団は触媒の役割を果たし、対話に道を開いた」と前置きし、「ヴァティカン(ローマ法王庁)が仲介することは可能だ」と述べた。
ベネスエラ最高裁は31日、米州諸国機構(OEA)大使会議で、パナマ代表団次席代行を務めた極右国会議員マリーア=コリーナ・マチャードの議員資格を剥奪した国会の決定の正当性を認めた。