チリ首都サンティアゴの外港都市バルパライーソの丘陵地帯で4月12日火災が発生、13日鎮火したが、12人が死亡、500人が負傷した。住民1万人が非難した。うち8000人が焼け出された。
ミチェル・バチェレー大統領は、15日に予定していたアルヘンティーナ公式訪問を中止・延期し、現地で対応している。
この都市は、港を中心に太平洋岸に細長く拡がり、北はビニャデルマル市に隣接する。市の東側には海岸山脈の丘が連なり、低所得者居住地域となっている。
火災は丘でしばしば発生し、強風に煽られて火の手が拡がる。今回も5つの丘、計800hrが全焼した。
筆者が同市に滞在していた昨年2月半ばにも、同じ丘陵地帯で火災が起きた。黄金色の厚い煙が丘陵から海にたなびき、さながら「バルパライーソ燃ゆ」の観を呈した。
低地の市内には、国会議事堂、パブロ・ネルーダ邸跡や、歴史ある旧市街があり、通勤電車が走っている。低地から幾つかの丘にはケーブルカーやエレベーターで上がることができる。