2014年11月15日土曜日

ベネズエラが国会議員殺害犯引き渡しを要求へ

 ベネスエラ最高裁は11月14日政府に対し、コロンビア人殺人犯レイベル・パディージャ=メンドサの身柄引き渡しをコロンビア政府に要求するのを許可した。

 パディージャは、10月1日カラカス市内で、政権党ベネスエラ統一社会党(PSUV)国会議員ロバート・セラと妻マリーア・エレーラの自宅に侵入し、2人を刃物で惨殺した。セラは首を切り落とされた。

 ベネスエラ政府は、この事件を政治不安定化のための政治的暗殺と捉え、諜報機関を動員して捜査した。その結果、国会警備隊長らベネスエラ人警官2人が事件に関与していたことが明るみに出た。

 2人の供述から、パディージャの率いるコロンビア人殺し屋一味8人が実行犯だったことが判明した。

 政府は、国際刑事警察機構(インターポール)を通じて捜査をコロンビア警察に要求した。コロンビア警察は11月2日カルタヘーナ市内でパディージャを逮捕した。

 ベネスエラ警官2人とコロンビア人一味は、総額50万ドルで犯行を請け負ったとされる。黒幕については、明らかにされていない。