メヒコ南東端のチアパス州内に根を張る革命組織「サパティスタ民族解放軍」(EZLN)は1月1日、蜂起22周年のメンサヘ(メッセージ)を発表、「忘却との闘い」(反忘却戦争)開始を宣言した。
「我々は10年間黙して準備した後、(1994年元日の蜂起で)社会の表面に出た」とのべ、「我々は32年しか経っていない。闘いは始まったばかりなのだ」と強調した。
蜂起時に、土地、就業、食糧、保健、教育、住宅、独立、民主、自由、正義、平和の11項目を要求したと回顧。だが「政府は取り組むべき諸問題解決を疎かにし、新しい兵器を用い、準軍部隊を育て、これに資金を与えて戦争し、人々の無知と貧困に乗じてパンのかけらを施してきた」と、批判した。
また、「サパティスタは存在しない、存在するとしてもごくわずかだと愚弄する者がいるが、我々は必ずや大勢になる。明日を築く種はきょう撒かれるのだ」と謳い上げた。
さらに、「団結し、自治をよりよく組織しよう。やがて来る嵐から我々を救うために」と呼び掛けている。
この元日メンサヘには、「先住民革命地下委員会」、およびEZLN総司令部のモイセース、ガレアーノ両副司令が署名している。