2016年1月31日日曜日

キューバのラウール・カストロ議長がフランス訪問

 クーバのラウール・カストロ国家評議会議長は1月30日、2月1~2日のフランスへの国家元首公式訪問に先立ちパリに到着した。この訪問は昨年5月のフランソワ・オランド大統領訪玖への答礼で、1日首脳会談、晩餐会が催される。2日には首相、国会両院議長、パリ市長らと会談する。

 フィデル・カストロ前議長は、1995年フランソワ・ミテラーン元大統領の招きで訪仏し、翌年1月、ミテラーン氏の国葬に参列した。

 クーバを訪問していたホセ・ムヒーカ前ウルグアイ大統領は28日、ラウール議長と会談。29日放映の国営TV討論番組メサ・レドンダ(円卓会議)に出演、ラ米情勢、ラ米統合、クーバ、フィデル、チェ・ゲバラなどについて縦横に語った。

 また同日、フィデルを自邸に訪ね「長時間」語り合った。ムヒーカは会談後、「フィデルは以前会った時よりも輝いていた。フィデルはジカ熱の流行を懸念していた」と述べ、30日帰国した。

 コスタ・リカ(CR)には、米国行きを求めるクーバ経済難民約7500人が滞在、出国を待っているが、その一部である43人が待ち切れずニカラグアに不法入国、拘禁された後、CRに送還された。

 クーバは28日ハバナで北朝鮮と、通商および科学技術開発の協力協定に調印した。

 一方、アルフレド・ロペス玖エネルギー・鉱業相はこのほど訪日、エネルギー開発協力について日本側と話し合った。ロペスは「日本との協力拡大」への期待を表明したが、日本はクーバ海底油田の開発参加に関心を抱いていると伝えられる。