ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は1月15日、記者団の質問に応じて、国際原油価格がこのまま下落し続けるとしたら、国営石油会社ペトロブラスの資本化(民営化)を検討する可能性を排除しない、と述べた。
ブラジル原油は今月初め、2004年以来初めて1バレル=35米ドルを切った。だが、これが20ドル台に落ちるとする予測もある。
ペトロブラスは財政上の危機にあり、大統領は、価格下落が続いた場合に備えて、同社への財政支援も検討中、と明らかにした。
同社の事業入札をめぐり国会議員らが建設業者から巨額の賄賂を受け取っていた事件が一昨年来、重大問題となっている。原油安と相俟って、ペトロブラスは深刻な危機に直面している。