ペルーのオヤンタ・ウマーラ大統領は6月7日記者会見し、アルベルト・フジモリ元大統領を赦免しない、と発表した。過去の恩赦記録や、フジモリ氏の後悔の度合いなどを勘案して決めた、という。
大統領恩赦委員会は、昨年10月のフジモリ家からの赦免申請を受けて審査を続け、先ごろ、フジモリは言われるような舌癌にはかかっておらず拘禁に耐えられる、として赦免不可と判断していた。大統領は、この判断を尊重した。
ウマーラはまた、委員会医師団の勧告により拘禁用別施設の改善は図ると述べた。
一方、ダニエル・フィガージョ司法相は、赦免拒否理由を、心身ともに重大な状態にあるとは言えないため、と説明した。
フジモリの侍医アレハンドロ・アギナガ医師は診察後、フジモリは赦免不可への強い不満から精神状態が乱れ血圧が急上昇した、と明らかにした。