2013年6月23日日曜日

米FBIが、カルロス・フエンテスに査証拒否


 米国の連邦捜査局(FBI)は、メキシコの作家カルロス・フエンテス(1928~2012)を1960~80年代に、「長らく反逆勢力と関係を持つ、著名な共産党員作家」として、密告者を配し監視していた。このほど公開されたFBI文書で明らかになった。

 国務省はフエンテスによる査証請求を2度拒否した。だが、ある場合には、拒否したところ、フエンテスは影響力を行使してメキシコの公用旅券を取得し、メキシコ市の米大使館で外交査証の発給を勝ち取った。

 またある時は、フエンテスが米植民地プエルト・リコに行く際、査証をいったん拒否したが、米政府を批判する新聞報道が増えたため、急遽査証を出した。