2013年8月24日土曜日

コロンビア和平交渉が中断


 昨年10月からハバナで続けられてきたコロンビア政府とゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC=ファルク)との和平交渉は8月23日、一時中断となった。

 フアンマヌエル・サントス大統領は22日、「和平合意が成れば将来の選挙日程に合わせて国民投票を実施する」とする法案を国会に提出した。これを受けてFARCは、法案をコロンビアに持ち帰り検討するためとして、交渉中断を発表した。

 大統領はFARCの決定の直後に、「これまでの交渉結果を総括するため」、ハバナの政府代表団に帰国を命じた。

 FARCは交渉で、和平には制憲議会開設による新憲法制定が不可欠と主張。政府はこれに反対してきた。FARCは23日、この主張をあらためて表明した。

 一方、国連は22日、国際社会にコロンビア和平交渉を支援するよう呼び掛けた。ウルグアイ政府は、新たな仲介役としてハバナ交渉に参加する意思を表明している。

 現在、仲介国はキューバ、ベネズエラ、ノルウェー、チリ。