ボリビア政府は8月24日、野党国会議員がブラジルに逃亡した、と発表した。ロジャー・ピント上院議員で、去年5月末からラパスのブラジル大使館に亡命していた。
ピントは170万ドルの公金横領事件で起訴され、昨年6月被告不在の裁判で、禁錮1年の実刑判決を受けていた。
議員の弁護士によると、議員は24日未明、ブラジル人外交官に付き添われ、車で国境を越えた。ボリビア政府は、ピントの出国を保障する安導権授与を拒否してきた。
ブラジル外務省は25日、議員入国の事実を24日事後的に把握したため、ブラジリアのボリビア大使館に通報した、と発表した。
ボリビア政府は怒りを露わにしており、「対伯関係が悪化することはありえないが」とことさら付言しながら、伯政府に説明を求める、と表明した。