第5代米国大統領ジェームス・モンローは1823年12月2日、国会(連邦議会)での施政報告演説で、旧世界欧州の列強に新世界米州への干渉をしないよう求める教義(ドクトリン)を打ち出した。それから今日で190年経つ。
「モンロー教義」は依然、米国の覇権主義としてLAC(ラ米・カリブ)地域、とりわけ中米とカリブに重くのしかかっている。
10年後の2023年は、独立200年期のラ米(LAC)自立路線と、モンロー教義200周年の米覇権主義の二つの潮流が激突する。
今後10年間、「教義」をめぐって、さまざまな議論がなされるはずだ。
【参考:伊高浩昭執筆「モンロー教義190周年、ラ米との鬩(せめ)ぎ合い続く」「綻びた覇権の修復狙う老かいUSAMERICA(ウサメリカ)」=月刊誌LATINA12月号(11月20日刊)掲載】