チレの捜査警察(PDI)は12月30日、毒物を注入しパブロ・ネルーダを暗殺した可能性のある通称「プライス医師」の人相書きを公表した。
ネルーダを担当したセルヒオ・ドゥラペル(ドゥレイパー)医師の記憶を基に作成された。手配された人物は現在70歳前後で、米国に逃亡中とされる。
ネルーダの甥ロドルフォ・レジェスは、「プライス」の正体を、ピノチェー軍政期に秘密警察DINAの要員だったマイクル・タウンリーと見ている。
ネルーダの死因を判断するための遺体調査は今年4月始まり、11月に結果が発表された。「毒物の痕跡はなかった」という結論だった。だが、「毒物が消えてしまった可能性があり、毒殺説を否定するものではない」とされている。