2015年6月25日木曜日

アルゼンチンタンゴ大歌手カルロス・ガルデル死歿80周年

 タンゴ・アルヘンティーノ(亜国タンゴ)史上最高・最大の歌手と位置付けられているカルロス・ガルデルの歿後80周年の6月24日、亜国各地をはじめ、コロンビア、ウルグアイ、フランス、日本など世界各地で追悼行事が催された。

 ブエノスアイレスのチャカリータ墓地にあるガルデルの墓前では多くのタンゴ愛好者が集まり、ガルデルの数々の名曲を奏で歌い  踊った。

 墓前に参った94歳のフアン・ディローサは、14歳の少年だった80年前、市内のルナパークで挙行されたガルデルの通夜に参列した経験の持ち主。「ガルデリアーノ(ガルデルファン)」として来ないわけにはいかない、と語っている。
 
 行事の多くはガルデル研究所(CFG)が主催、国立タンゴアカデミア、文化省、市営ガルデル博物館などが共催した。

 ガルデルは1890年12月11日、南仏トゥールーズで生まれ、3歳の時、亜国に移住した。美声、美貌、個性、魅力的な笑顔でタンゴの超大スターとなり一世を風靡した。

 「思いの届く日」、「我が愛しのブエノスイアレス」、「ボルベール」などヒット曲は数知れない。数多くの映画で主演し、タンゴの作曲もした。

 1935年6月24日、コロンビア巡業中、メデジン市での公演を終えカリ市に向かうためメデジン市内空港を飛び立った直後、その飛行機が着陸しようとしていた別の飛行機と空中で衝突、墜落した。ガルデルは44歳の生涯を終えた。