2015年6月30日火曜日

ペトロカリーベが創設10周年迎え、閣僚会議開催

 ベネスエラが原油を好条件で加盟国に供給するペトロカリーベ(カリブ石油連帯機構)は6月29日、創設10周年を迎えた。この日カラカスの国営ベネスエラ石油会社(PDVSA=ペデベサ)本社で、第15回関係閣僚会議が開かれた。

 会議は、ペトロカリーベ加盟18カ国で一つの「経済地域」を結成するのを目指すことを謳った議定書に調印した。また9月、ジャマイカの首都キングストンで特別首脳会議を開くことを決めた。

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は、故ウーゴ・チャベス前大統領が「大きな祖国ラ米」というシモン・ボリーバルの思想に基づく共存共栄精神から機構を創設したことを想起し、機構を「カリブ地域の安定と平和を保障する連帯と団結の機構」と位置付けた。

 加盟国はベネスエラ、アンティグア・バーブーダ、バハマ、ベリーズ、クーバ、ドミニカ、グレナダ、グアテマラ、ガイアナ、アイチ、オンドゥーラス、ジャマイカ、ニカラグア、ドミニカ共和国、セントクリストファー・ネヴェス、セントルシーア、セントヴィンセント・グラナディーン、スリナムの18カ国。