2015年6月13日土曜日

米国とキューバの大使館開設が足踏み

 クーバと米国が相互に大使館を開設する作業が足踏みしている。ワシントンのクーバ利益代表部は大使館への格上げに備えて6月10日、国旗掲揚柱を設置していた。

 だが、野党共和党が多数を占める米議会・下院の歳出割当を決める委員会は翌11日、ハバナの米利益代表部を米大使館に格上げする費用の支出を禁止する法案を可決した。反カストロ派クーバ系の極右議員らによる妨害工作だ。

 共和党には、米玖国交正常化を来年の米大統領選挙の争点にしようとする動きがあり、クーバ系議員と利害が一致している。

 一方、米上院では11日、米民間部門に対玖輸出、融資を認める法案が提出された。

 両国関係が曲折を経ながらも、正常化に向かって進んでいることには変わりない。