2015年5月17日日曜日

コロンビアの極右準軍部隊の武装解除遅れる

 コロンビアと日本は5月18~22日東京で、経済連携協定(EPA)交渉を続開する。

 両国貿易は昨年、総額18億6000万ドル。日本のコロンビアへの投資は02~03年度2億6000万ドルで、アジアの国として1位。

 コロンビアで和平支援活動をしている国連反拷問委員会は16日、極右準軍部隊「統一自衛軍」(AUC)の武装解除と復員が遅れている、と述べた。

 AUCは政府軍と連携し、ゲリラ掃討戦に参加したが、一方で麻薬取引に関与。また農民らの大量虐殺をほしいままにし、多くの土地を奪った。これにより避難民多数が出ている。

 同委員会はまた、AUC幹部たちの身柄が米国に引き渡されたため、AUCの犯罪調査に支障が出ていると明らかにした。AUCに対する告発は26万5000件に上るが、うち調査されたのは1万6000件にすぎない。

 一方、JCピンソン国防相は14日、麻薬コカインの押収量が増えており、その生産量が増えていることが推定される、と述べた。コロンビアのコカの葉の作付面積は4万8000hr。

 国営石油の14日の発表によると、コロンビアの原油生産は4月、日量102万バーレルで、100万バーレルに達した。