JMサントス・コロンビア大統領は2月4日ワシントンでバラク・オバーマ米大統領と会談、3月23日調印予定のコロンビア内戦終結協定のための交渉や、和平達成後の諸問題について話し合った。
この会談は、米国がクリントン政権期の2000年に開始した「コロンビア計画」と名付けられた軍事および対麻薬支援政策の「15周年」(実質的には16年)を記念して行なわれた。
米国はこの計画に基づき過去16年間に兵器、諜報、軍事訓練など総額100億ドルの支援を与えてきた。それによりコロンビア軍は「史上最強」になったが、当初目的にあった麻薬対策は疎かになり、効果を挙げられないままだ。
サントス大統領は首脳会談後の記者会見で、「米国の支援なしに和平に近づくことはできなかった。和平後、安全、公平、幸福な国を造る」と上気して語り、米国に繰り返し感謝の言葉を表した。
オバーマ大統領は、議会に来週提出する2017年度予算案にコロンビア援助4億5000万ドルを組み込む、と明らかにした。この援助予算は和平実現の場合に執行される。両首脳とも、和平後はコロンビア計画が新段階に入る、との認識を示した。
米議会には共和党右翼を中心にコロンビア和平交渉に対する根強い反対意見がある。サントスは3日ワシントンで逸早く共和党議員たちと懇談し、理解を得るよう努めた。
ハバナでの和平交渉は最終段階にあるが、FARC側代表団首席のイバン・マルケス司令は1日、予定通り3月23日に協定調印に漕ぎつけたいと、コロンビア誌に語っている。
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