亜国の若手6人組楽団「セステート・メリディオナル」(真昼の6人楽団)が「タンゴ・ルネサンス」と題して40日に及ぶ日本公演中。2月19日のマチネーを中野サンプラザで聴いた。楽団長パブロ・エスティガリビアのピアノは素晴らしい。第1バイオリンのセサル・ラゴも良かった。
全11曲にアンコールのラ・クンパルシータ。「ポル・ウナ・カベサ(首の差で)」、「エル・チョクロ(トウモロコシの粒)」、「ケハス・デ・バンドネオン(バンドネオンの嘆き)」の古典3曲のほかは、アストール・ピアソーラや新しい曲など。ピアソーラが父の死に際して作曲した「アディオス・ノニーノ」は圧巻だった。
踊りは、2015年タンゴ世界選手権優勝のカミーラ・エセキエル組をはじめ3組。限られた振付の限界に挑むような動きが良かった。歌手エステバン・リエーラは声が堅い。太く甘い声が欲しい。
残る公演日程は21日名古屋、23日川口、24日千葉、26日足利、28日仙台、3月1日長岡、2日川越だけ。
問い合わせは、LATINA(03-5768-5588)および各地の「民音」。このセステートは、聴き観て楽しめる。