2016年2月9日火曜日

ラウール・カストロ議長は引退を決意、とJムヒーカ語る

 ウルグアイのホセ・ムヒーカ上院議員(80歳、前大統領)は8日、同国紙ラ・レプーブリカ紙面で、「クーバのラウール・カストロ国家評議会議長は84歳の高齢ゆえに引退を決意している」と述べた。

 ムヒーカは1月ハバナでカストロ兄弟と会談している。フィデル・カストロ前議長(89)については、「神話の領域に達している。眼鏡なしに文字を読むのは驚異的だ」と語った。

 「カストロ兄弟と語るのは、世界に影響を与えた歴史を生きてきた人物と語り合うことだ。人は歴史を、史書を通じてでなくパンツ(生身の人間を意味)から知るのだ」と、得意の言い回しも披露した。

 ウルグアイの次期大統領選挙は2019年にある。ムヒーカは出馬するかと問われ、候補者になることは悪くないが私は84歳になっているはずで高齢が許すまい、と応えた。

 「国民党とコロラード党(ウルグアイ伝統両党)は私が出馬するのではないかと批判しているが、それには及ばない。大統領職は激務であり、寿命を縮めるだけだ」とも述べた。

 自身の日常生活に関しては、「私はこの国の典型的な中産層で、農場で耕し、いろいろな作物を生産している。私は山羊の乳のヨーグルトを飲んでいる」と語った。

 ムヒーカは今年4月初めごろ、来日が予定されている。