2016年2月23日火曜日

腐敗まみれのホンジュラスで取締支援団が活動開始

 腐敗が蔓延しすぎて動きがとれなくなっているオンドゥーラスで2月22日、「オンドゥーラス反腐敗・無処罰支援団」(MACCIH)が活動を開始した。元ペルー首相で弁護士のフアン・ヒメネスが団長以下50人で、過半数は外国人。

 この支援団は、過去半年、フアン・エルナンデス大統領のオンドゥーラス政権と米州諸国機構(OEA)が話し合った結果、1月19日ワシントンのOEA本部で同大統領とルイス・アルマグリOEA事務総長が調印、設置された。

 以前から収賄など汚職が絶えなかったが、社会保障庁(IHSS)資金から3億3000万ドルが横領され、その一部である九万4000ドルが2013年の大統領選挙時に当選者とされたエルナンデス現大統領の選挙資金に回されていた事実が暴露され、一大醜聞事件になった。この国では、毎年4億4000万ドルもの国庫資金が横領されている、と指摘されている。

 政権党の国民党が腐敗の中心の一つ。官僚機構、財界、外国企業も絡んでいる。

 ヒメネス団長は22日の記者会見で、相手が誰であろうと、いかなる組織であろうと、腐敗があれば摘発すると述べた。支援団は向こう4年間、活動する。活動資金は、政府からの独立性を維持するため、米欧政府などが拠出する。

 オンドゥーラス人の40%は極貧状態にある。