2012年6月24日日曜日

パラグアイ大統領解任でラ米諸国動く

▼▼▼パラグアイ国会は6月22日、フェルナンド・ルーゴ大統領を弾劾し解任したが、23日までにALBA(アルバ=米州ボリバリアーナ同盟、8カ国加盟)、ペルー、ドミニカ共和国は暫定政権を認めないと表明した。アルゼンチンとブラジルは解任を非難し、大使を召還した。

▼ALBAにはベネズエラ、キューバ、ボリビア、エクアドール、ニカラグアおよび、カリブ英連邦3カ国が加盟している。

▼伯亜ウルグアイ・パラグアイの4カ国で構成する関税同盟「南部共同市場(メルコスール)」は28日、亜国メンドサ市で緊急首脳会議を開き、対応を協議する。パラグアイ暫定大統領フェデリコ・フランコは23日現在、招かれていない。

▼ペルーのオヤンタ・ウマーラ大統領は23日、南米諸国連合(ウナスール)の緊急首脳会議をリマで開催するよう提案した。

▼中米議会(Parlacen)は23日、パラグアイ政変を「合憲大統領に対するクーデターだ」として、弾劾を認めないよう求める声明を発表した。

▼米州諸国機構(OEA=オエア)のホセ・インスルサ事務総長(チリ元外相)は23日、「(パラグアイ憲法には弾劾規定があるにせよ)余りにも早急な決定で、正当な手続きを踏んでおらず、大統領に十分な釈明機会が与えられなかった」と厳しく批判した。

▼一方、ルーゴ前大統領は23日、報道機関に対し、来年の次期大統領選挙に出馬する可能性を示唆した。また、弾劾に同調したフランコ副大統領(現暫定大統領)を名指しせずに非難した。