2012年6月22日金曜日

キューバのラウール議長がリオで演説

▽▼▽キューバのラウール・カストロ国家評議会議長は6月21日、リオデジャネイロでの「リオ+20」首脳会議で演説した。20年前に実兄フィデル・カストロ議長(当時)がリオ会議の演説で強調したのを繰り返して、「資本主義による非合理的な生産・消費および征服戦争の結果、現代世界の危機が拡がった」と指摘した。

▼議長はまた、「持続不可能な生産・消費モデルを変革できないため、地球上の生命を支えている大自然のメカニズムの均衡と再生が侵されている。それは、新しい型の軍事侵略によって一層深刻化している」と強調した。

▽ラウールはさらに、「先進諸国は、歴史的・今日的義務に基づいて行動できない。そのような政治意思の欠如が問題だ」と批判し、核兵器廃絶と軍縮促進を訴えた。

▼続けて、「戦争正当化を止め、気候変動問題の解決に取り組むべきだ」と前置きし、「気候変動で海面が徐々に上昇しており、キューバにも影響が及んでいる。熱帯性低気圧発生も頻発するようになっており、地下水の塩水化も深刻になっている」と警鐘を鳴らした。