コロンビア大統領選挙は5月27日に実施されるが、その1カ月前の4月27日、支持率調査結果が公表された。候補者は7人。過半数得票者がいない場合は、上位2候補が6月17日の決選に進出する。
最有力候補は支持率41%のイバン・ドゥケ(41)。極右のアルバロ・ウリーベ前大統領の子飼い。ウリーベの政党「民主中央」(CD)から出馬。弁護士で、今月まで上院議員(1期目)だった。
2番手は、32%のグスタボ・ペトロ(58)。「人間的なコロンビア」(CH)運動から出馬。青年時代に旧ゲリラ組織「4月19日運動」(M19)に参加。シパキラー市議だった80年代半ばの2年間、獄中にいた。中道左翼。
ベルギー駐在大使、下院議員、上院議員、ボゴタ市長を歴任。2005年には「代替民主軸」(PDA)PDAから大統領選挙に出馬、133万票(得票率9%)を得て落選した。
ドゥケとペトロが決選に進出する公算が大きい。3位以下は、セルヒオ・ファハド(連立コロンビア=CC)13%、ヘルマン・バルガス=ジェラス(前副大統領、政権党候補)8%、ウンベルト・デラカージェ(元和平交渉政府代表、自由党)2・5%など。
決選では、ドゥヶ555%、ペトロ42・5%で、ドゥケが優位と見られている。ウリーベらは、「ペトロが勝てばコロンビアはベネズエラ化する」と、ペトロ陣営に対し激しい虚偽的罵倒攻撃を展開している。
▼チリ大統領が大使人事撤回
セバスティアン・ピニェーラ智大統領は4月28日、実弟パブロを亜国駐在大使に任命した人事を撤回すると発表した。
大統領は19日この人事を決定したが、野党陣営から縁故重用との非難が巻き起こった。3月11日に2期目に就任したばかりの富豪大統領は、重要人事の撤回に追い込まれ、大きな失点を記録した。