2013年8月30日金曜日

スリナムで南米諸国連合の外相会議開く


 南米12カ国で構成する南米諸国連合(ウナスール)の外相会議が8月29日、スリナム首都パラマリボで開かれた。30日の首脳会議に備えての最終調整が目的。

 域内には、①ベネズエラとパラグアイの断交状態②ボリビア上院議員のブラジルへの逃亡をめぐる両国間の確執③アルゼンチン航空当局によるブエノスイアレス市内空港アエロパルケからのチリ航空LAN締出し-などの問題があり、首脳会議議題の調整は難航している、と伝えられる。

 昨年6月の「国会クーデター」以降、資格停止処分を受けていたパラグアイは、今月15日新政権が発足したことで処分を解除された。オラシオ・カルテス大統領は29日、早々とパラマリボ入りし、南米外交の復活を印象づけた。

 パラグアイは同じく、南部共同市場(メルコスール)の資格停止処分を解除されたが、ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領が同市場の輪番制議長であるため、市場復帰を遅らせている。

 首脳会議での両大統領の会談が実現するか否かが、最大の焦点となっている。