2013年11月11日月曜日

地方選控えベネズエラ政府が「経済戦争」に厳しく対応


 ベネズエラでは12月8日、統一市長・市会議員選挙が実施される。マドゥーロ政権によると、同政権打倒を狙う右翼・保守勢力は選挙戦略として、物資不足と、それによるインフレを煽って政権を窮地に陥れる「経済戦争」を仕掛けている。

 ニコラース・マドゥーロ大統領は11月9日、家電販売チェーン店を、暴利を貪ったとして国家警備隊の管理下に置き、商品を安価で一人1回5品まで売ることにした。管理下に置かれた店の前には長蛇の列ができている。「暴利をむさぼった」経営者らは逮捕された。

 また国家電気通信委員会(CONATEL)は9日、闇ドル相場を伝えたインターネット仲介業8社を閉鎖した。行政処分する方針。

 大統領は10日、授権法が認められたら、経済全分野で利益の上限・下限を定める、と述べた。国家機関を通じて入手したドルを投機に使う者は厳しく処罰する、と強調した。