『コマンダンテ―ウーゴ・チャベスの生涯と遺産』を原書で読んだ。まずまず面白かった。
著者はアイルランド人で、英ガーディアン紙記者のロリー・キャロル。カラカス通信員時代の取材経験を基に本書をまとめた。
テーマがベネスエラ情勢であるため、組織などの固有名詞は英語に訳されると、訳が分からなくなることが多い。そこで西語訳を並行して読んだ。
すると西語版に語訳が幾つかあるのが分かった。さらに、意図的と思われる「訳してない個所」があるのに気付いた。ベネスエラ人には自明の理で、訳す必要なしと判断されたからか、別の理由からか分からない。
チャベスが死去し、チャベス時代とチャベス故人を見直し、分析する本が出つつある。大いに楽しみだ。