コロンビア各紙は7月27日、この国第2勢力のゲリラ「民族解放軍」(ELN、クーバ路線)が政府との和平交渉を希望している、と報じた。ELNは7月25日付書簡で、その意志を表明していた。
ELNは、毛沢東路線のゲリラ「解放人民軍」(EPL)の残党も和平交渉を望んでいるとの見方を示している。EPL主流は1980年代末から90年代初めにかけて和平に応じ、復員している。
サントス政権と最大のゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)は一昨年からハバナで和平交渉を続けている。フアン・サントス大統領が8月2期目に入るため、和平交渉は加速されるもようで、ELNは交渉参加が得策と判断した、と分析できる。