安倍首相は7月30日、チレの首都サンティアゴに到着し、チレ中北部アタカマ砂漠にあるカセロネス銅山の開発開始式にテレビ電話を通じて参加し、開始を宣言した。この銅山はルミナ銅山会社が所有するが、日本が初めて開発を担当する。
首相は31日、ラ・モネーダ殿堂(大統領政庁)でミチェル・バチェレー大統領と会談し、鉱山開発、地震を中心とする自然災害対策、科学技術、などの協力で合意し、協定に調印した。
鉱山関係では、開発の有効性拡大、銅の利用可能性拡大への日本側の協力が決まった。災害対策では、地震国同士が協力し、南米、中米、カリブ沿岸での津波対策、地震対策などの専門家2000人を育成することが決まった。
首相一行は、昼食会の後、今回の歴訪の最後の国ブラジルに向かった。