ウルグアイ外務省は8月14日、南米諸国連合(ウナスール)外相会議を22日モンテビデオで開き、エルネスト・サンペール元コロンビア大統領を同連合事務局長に正式に指名する、と発表した。
当初、ウナスール首脳会議を22日同地で開き、イスラエル軍のパレスティーナ・ガザ地区侵攻・虐殺問題を討議することになっていた。だが出席を表明した首脳が3人だけだったため、ウルグアイのホセ・ムヒーカ大統領が首脳会議開催中止を決めた。
出席を予定していたチレのミチェル・バチェレー大統領は、併せて予定していたウルグアイ公式訪問を延期した。首脳会議は10月に開催される。
今外相会議で、ウナスール輪番制議長国はスリナムからウルグアイに移る。事務局長はこれまで、ベネスエラのアリー・ロドリゲスが任期満了後も、後任が決まらないため務めてきた。
サンペールは90年代半ばの大統領選挙戦のさなか、カリ麻薬マフィアから巨額の選挙資金をもらったことから就任後、弾劾される危機に陥ったこともある。「ナルコプレシデンテ」(麻薬大統領)とののしられ、内外での評判は今も芳しくない。
このため、ウナスールの最も重要な地位に就任することに対する非難、異論が高まっている。