アルヘンティーナ人でフランスに帰化した作家、故フリオ・コルタサルが8月26日、生誕100周年となった。記念行事がブエノスアイレス、パリなど縁の地で催されている。
フリオは1914年のこの日、第一次世界大戦で動揺する欧州のブリュッセルで生まれた。父が外交官で、同地の亜国大使館に駐在していたためだ。
亜国で教育を受け、1963年に代表作の小説『ラジュエーラ』(石蹴り遊び)を著す。小説の他、物語、詩、脚本、論文など幅広く執筆し、ボルヘスとともに亜国を代表する知識人となった。
だが軍政に嫌われパリに去る。軍政に抗議する意味を込めて81年、フランスに帰化した。84年パリで死去した。