メヒコ・ゲレロ州イグアラ市で教員養成学校生43人が警察、麻薬マフィアなどによって強制失踪させられた「アヨツィナパ事件」発生から3月26日で1年半が経過した。
犠牲者家族、学生、支援団体などは復活祭金曜日の25日、ゲレロ州都チルパンシンゴの大聖堂前に集結、祈りをささげた後、事件未解明に抗議して行進した。
26日当日は首都メヒコ市中心部のレフォルマ大通りとブカレリ通りが交差する付近の緑地帯に、犠牲者家族、学生らが43人のために苗木43本を植樹。この後、ベニート・フアレス記念碑から憲法広場(ソカロ)まで行進した。
家族代表は、「政府は事件を忘れさせるため我々を買収しようと試みてきたが、我々は金を受け取っていない。息子たち(失踪学生)に値段などないからだ」と述べた。
また「エンリケ・ペニャ=ニエト大統領は事件の深刻さを理解しようとしない」と、事件解明に消極的な大統領を非難した。
この日、全国各地で学生、人権団体、労組、一般市民らによる抗議デモや集会が行なわれた。