2015年9月20日日曜日

「9条平和市民革命」の道程は今、始まった

 9条を戴く平和憲法は、人類の永遠の理想を象徴する。軍国主義は古来野蛮の成れの果て、平凡極まりない。9月19日未明の悪法参戦法成立で、9条はかすり傷を負いはしたが、掲げる理想は一層光り、野蛮は矮小化され愚かさを照らし出されている。

 9条は、決して墓場には行かず、亡命もしない。日本の遥か天上に燦然と輝き、日本人主権者の6割を超える人々の知性と情感の中に分身を宿す。そして、残る4割弱の同胞に歩み寄る。多くの外国人も9条を戴いている。

 野蛮は長続きできない。反知性は通らない。戦犯だった祖父を崇める孫と、平伏する従僕たちは、蹂躙しようとして蹂躙できない9条の偉大さを知ることになろう。裸の王様はやがてこけるだろうし、こけねばならない。

 市民は歴史を築いた。これは勝利だ。日本人は政治的にさらに前進する。1500年も民衆を催眠術にかけてきた官尊民卑、事大主義を打ち砕いた。もう後戻りしない。為政者の下部(しもべ)となって理性麻痺を狙うテレビ番組や、いかさま言説の煙幕。これを吹き飛ばし、進みゆく。

 民主、知性、理性、情熱、人道、平和、普遍、国際主義のレボルシオン=9条市民革命の長い道程は、いま始まった。

[「市民革命」の近い将来の戦域が7月の参議院議員選挙であるのは言うまでもない。数日前に「ノーパサラン」の項で「人民戦線」に触れたが、共産党最高幹部は19日、参院選での協力を野党に呼び掛ける方針を示した。若い世代の多くは、「人民戦線」の言葉や意味を知らないだろうが、共産党が歩み寄って結成しようとしているのが「人民戦線」型選挙協力なのだ。]